数日後──準備を済ませて出かけるベリルの車を見送り、家の中でブー垂れる。

「チェ……」

 舌打ちしてソファに寝転がった。

「!」

 そんな時、ライカの携帯が着信を知らせる。

「はい……あ、ハミルか。どうしたんだ?」

 何度か会った事のある相手にライカは顔をほころばせた。

「え? 手紙? 俺からの紹介で?」

 しばらく聞いたあと電話を切ってニヤリと気持ちの悪い笑みを浮かべた。

「うくく……ざまあみろってんだ」

 ライカはそう言って2階の自分の部屋に行き手紙を書き始める。