「いい加減にせんか!」

 声を張り上げたベリルにすかさず2度目のキス。

 今度はかなり深いらしい……抵抗するベリルの腕の力がゆるゆると抜けていくのが見て取れた。

「……」

 わ~この人って凄くキス上手いんだなぁ~……などと少年はじっくり観察した。

「やめんか!」

 解放されて荒い息を整えながらギロリと睨みつけ再び口を拭う。

「泊ってるとこ教えて」

「ふざけるな」

 思い切り睨み付けられているのに泉はにっこりとした。