「真昼ちゃん……。
確かに彼女は私の子供時代から、度々見掛ける不思議な子よ……。
でもいったい何をする気なのかしら……。」

静香は、そんな事を考えながら、いつの間にか眠ってしまった。

その頃真昼は、静香の姉の家に忍びこんでいた。

寝室では、夫が単身赴任中の美幸が口を開き、だらしなくよだれを流し、イビキをかいて寝ていた。

真昼はキッチンから持ってきた柳刃包丁で、美幸の心臓をひと突きにし、ぐるりと刃を回して、枕で返り血を避けながら包丁を引き抜くと、呼吸をしていないのを確かめ、三人の子供達の部屋へと足を運んだ。