これで俺の考えた夢の舞台が、整った。


全力で走ってきたせいで、ゼェゼェと息があがる。


図書室の前で、息を整える。制服のボタンをふたつ外して、額に手をあて目を閉じる。


そして大きく、深呼吸。


落ち着け、大丈夫。よし!


マジギレしているキャプテンがいる部室に入る時より、緊張して気合いを入れる俺。