バスに乗った時、私は酸欠状態だった。


そのため、フラフラだった。


息が苦しくなっても走っていたのだから無理もない。


私は、空いている座席を探す。


ほぼ全ての座席が、他の乗客で埋め尽くされていた。


しかし、運が良いのか一つだけ座席が空いていた。


私は、倒れ込む様に、そこに腰掛ける。


そして、乱れている息を整えるために、ゆっくりと深呼吸をする。


しかし、息の苦しさは、すぐには解消されない。


だけど、それを大した気にせずに、私はセーラー服のポケットに手を突っ込む。


そして、携帯電話を取り出した。


息が苦しい事よりも、今の私には携帯電話の方が気になるんだ。