次の日になりあたしは、昼休みに屋上に呼び出された。一年生の男の子にだ。



可愛い顔に、細くてサラサラな茶髪。前髪は、ピンで止めてあって肩に付くか付かないかの長さの髪が風で揺れる。



「先輩、オレ好きなんだ」



え?



「先輩が……」



え?!



あたしは、目を丸くした。



「返事はいらないから。だって、罰ゲームだから」



「は?」



「変わりに、写メ撮らしてくれれば良いから」



そう言って彼は、携帯を取り出すと、あたしとツーショットでバシャっと撮り屋上から出て行った。


「え?」



屋上にあたしは、一人残されている。……と思ったけど、給水塔の上に誰かが居たらしい。



坊主の担任だった。担任は、あたしを上から見下ろして陸に着地した。



「よっこらしょ……っと」



「バアちゃんみたい」


「俺は、ばばあかよ」


「うん、ジイちゃんってちょっと可哀想かなって」



「さよですか」



「さよ」