あの日以来、ローズとジェームズの口論は絶えない…。


この日、ローズはリーズの屋敷に来ていた。

「リーズ、ちょっと聞いてよー。」

リーズが本を読んでいると、急にローズが言った。


「最近生意気な新人騎士がしつこいの。もう、ホントやかましいの…。どうしてかしらネ…。容姿は端麗なのに。」


「ちょっとローズ、女王がそんなこと言ってどうするの?」


リーズは、ジェームズのことだと分かると苦笑した。