ピチチ…

小鳥の声が
朝だと知らせる。



…学校 行きたくない。

でも、
なんでだろ…?

無性に 尾碕に会いたい。


昨日はごめん…
って謝りたい。







トントン…

『菜々?』

ドアのノックの後
お母さんの声…

『朝ご飯、食べなさい?』

お母さんは
私が学校を休むと言った時
何も聞かずに…
学校へ連絡してくれた。

『うん…』

私は ドアを開けて
リビングへ降りた。




『…お母さん、』
私は母へと話かけた。

『ごめんね。今日ちゃんと
学校行くから。』

お母さんは
一瞬驚いていたけど
安心したかのように
優しい笑顔をみせた。