あの電話からもう2日経って、ヒカルは、いつもの無愛想さを取り戻した。



今日は、ヒカルはサークルの集まりで夜はいない。



アタシは一人で食事を済ませ、ソファーでテレビを見ながら寛いでた。



ピンポーン、とふいに、チャイムの音が聞こえ、アタシは玄関に目をやる。



こんな時間に、一体誰だ?三葉荘の連中の誰かだろうか。



めんどくさいな、と思いつつ、のろりくらりと玄関まで向かい、ドアの覗き口からそっと相手を確認する。



ドアの向こうには、ガリガリのおばさん。多分、太れば綺麗なんだろう、と思わせる、身なりはきちっとした印象の人。



不審者って感じでもないみたいだし、出てみるか。