ケータイ小説 野いちご

快楽を咲かせる

一章

 それは、九月二日の書き込みから始まった。


『今日、凄いもの見ちゃった』


 どこの学校にも裏サイトが存在する。それはきっと、恐いものだ。
 しかしこの書き込みは、尚のこと質が悪かった。


『中等部三年のあのT枝が、地味なK米に告ってる現場に遭遇!
 しかも付き合うことになったっぽい!』


 黒い背景色に、カラフルな文字。ついでにユーザー名は定番の「名無し」さん。
 その書き込みに対して面白そうに画面上で言葉を交わす「名無し」さん達。

 この書き込みから始まったのはただ二つ。彼らの甘ったるい生活と、それを快く思わない人々の妨害だった。

< 1/ 5 >