どうしたのか、電話は突然切れた。



そんなに、あたしには言えないことなの?



何を考えているの?



あたしとのこと・・・・・・・?



わかんない。




もしかしたら、仕事のことかも。



でも、キスの後にあたしをジッと見たときの澄人の瞳は



何かを言いたげな色をしていた。



仕事のことはまだ言えないって


言われたから、もう気にしないことにしたし。



だから澄人が悩むとしたら、あたしとのことだと思う。



それなら、言ってほしい。



もう隠さずに話してほしい。




「ねぇ・・・澄人。抱き締めてほしいよ。淋しい・・・」



これからはお互い何でも言うんでしょ?



写真たてを取り、澄人を見ると
会いたくなってくる。




「さっき別れたばかりなのに・・・」



そう呟くとインターホンが鳴った。





ピンポーン────────




こんな時間に誰だろう?



「はーい・・・?」



ガチャッ



「こんにちは。」




誰──────────?