ー翌日ー

ちゅん…ちゅん…っ…。

『さぁ、また君に今日が来たよ?素晴らしい今日という日が。さぁ目を覚ましてごらー』ぴッ!

ウザイ目覚まし時計を止めた。
ヤッパリこの時計ウザイ。
今度蓮斗かカナにあげよ…。

「おい、起きろって」

「ん~、あと1時間…」

「いや、寝過ぎだろ」



ん?


この声……………………



「春先輩っっ!?」

飛び起きれば、ベットの端に腰掛ける春先輩の姿があった。


「ななんでいるの?!」

「向かえに来てみたら、まだ起きてなくて、おばさんに"彼氏"って言ったら通してくれた」

「そうなんだ…って!違う!出てってぇ!」

最悪!寝起きの顔見られちゃったよぉ!
よだれ垂らして寝てたらどうしよう!
春先輩もお母さんもばかー!


「わーったよ。あ、結衣」

部屋のドアへと春先輩を押し出していると、春先輩が振り返って悪戯に笑った。


「結衣の寝顔、ガキみてぇだな」


「な!!どーいう意味?!」


春先輩の顔が近づいて囁く。

「あんまり可愛いから…思わず食べちゃいそうになった」


「えぇ!?」

真っ赤になるあたしを残して部屋の扉が閉められた。

…春先輩って意地悪だ。
てか唐突すぎだから!