小林洋右さんが作ってくれたラストです。
o(*^▽^*)o

さすがの文学臭でっせ!




「ねぇ、ちょっといいですか?」

「どうかした? やっぱり具合悪くなったのか?」

「いえ。お仕事はいつ終わるのかなぁって……」

「そ、それってまさかデ、デートのお誘いっ?」

→→→

 彼女は睫毛で頷いてみせた。恥じらいを載せた頬が、あの日見た夕陽のように紅く染まって揺れている。

 そう、俺達の夏はこれから始まるのかもしれない。遅れてやって来た胸の響きも、俺の心を急かすように鳴っている。

 外に出ると熱い太陽が二人を包み、強く引いた彼女の手からは、キュッと確かな手応えが返ってきた。



≪おしまい≫


小林さん。

どうも有り難うございました
o(*^▽^*)o