食事を終えたあたしたちは、みんなでお皿を下げた。

あたしとキラがキッチンに回って、カウンター越しに、ソラと先輩から空になったお皿を受け取る。

4人分の大量のお皿も、みんなで片付ければあっという間で。

テーブルはすぐに食事前の何もない状態に戻った。


「さあ、美夕、2人で片付けしようか」

真っ先にシンクの前に立ったのはキラだった。

「うん」

あたしも服の袖を捲りながら、キラの後を追うように隣に立つ。


キッチンにはビルトインタイプの食洗機が備え付けられていた。

それに、お鍋や包丁などの調理器具はほとんど奥さんが片付けてくれていたから、あたしたちがすることなんてお皿を食洗機に並べるくらいだったんだけど。


キラが勢いよくシンクに水を流したところで、リビングから先輩の声が聞こえてきた。


「ソラ、ちょっと外を散歩しないか?」


その言葉に、あたしとキラの動きが止まった。