辺りが薄暗くなってくると、 神社や公園に飾られたお花見のちょうちんに 明かりが点き始めた。 好美と司はご飯を食べに行くようで アタシも誘われたが、 せっかくの日曜日に 二人で過ごせないのも悪いので それは断った。 一人残ったアタシは 神社の境内に座り、 行き交う人を眺めていた。