お店から出たところで、 アタシは改めて林クンにお礼を言う。 「ご馳走さまでした!」 「垣崎って旨そうに食べるのな」 「え?」 「連れて来たかいがあるよ!」 「だって…美味しかったんだもん」 「ありがとな」 林クンはアタシの頭を軽くポンと叩く。 「!」 頭に血が上る。 全神経が頭に集中したみたい。