ケータイ小説 野いちご

LUNA


三上ナオト(1)

今日も一日が始まった。

特別な何かが起こるわけでもない一日が…。

テレビをつけると、○○県でだれかが殺されただの、なんとかっていう芸能人が熱愛だの、毎日同じような情報を垂れ流すワイドショーがやっている。

つまらない…。

次にPCの電源をON。

おきまりのパターン。この後、PCの起動時間を利用して洗面所にいき、歯を磨き、顔を洗う、用をたす。

冷蔵庫から牛乳パックをもって部屋に戻る。
部屋に戻ると、PCにはデスクトップ画面が表示されている。

さてと。

インターネットのアイコンをダブルクリック。
「お気に入り」メニューからいつもの掲示板へのリンクをクリック。

これが俺の一日の始まりだ。

俺はPCの前で一日の大半を過ごす。
掲示板への書き込み、SNSへの書き込み、動画投稿サイトでの動画閲覧etc。

俺はニートだ。

高校を卒業して、大学に入り、1年の夏にニートとなって早一年近く。
地元は※※県だったが、大学は名古屋の大学だ。
そのため今はアパートでひとり暮らし。
大学は休学状態だ。親はこの状態を知っているが、
今はあまり何も言わず、早く復学してくれることを
切に祈っている。(ただ、結構裕福な家庭に育っており、俺が3人兄弟の3男で、上の二人は既に立派に社会人としてやっているため、親としてはとりあえず”卒業だけ”はして欲しい、といったところかもしれない。)

今日は何をしようか、なんて最近は考えもしない。

ネットワークの海の中を俺はただただ泳いでいる。(そんなたいそうなものじゃないが)
おもしろそうな話題を掲示板で見つけては書き込みをし、それに対して誰かがレスし、俺はまた書き込む。

この時間、暇なのは決して俺だけではない。
少なくても、ネットワークの向こう側の奴も暇なんだな。そう思うと少しは気持ちが楽になる。


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