テレビからお笑い芸人の
大げさな笑い声が聞こえる




「んで?今のケータイは彼氏?」




てっちゃんは私に優しくベッドロックをして聞く




「だ~から、違うっ!離してよっ」




てっちゃんは腕を離して



「彼氏が出来たら紹介しろよ
オレが品定めしてやっから」



ニヤリと私の顔をのぞき込む




「絶対イヤ」




てっちゃんは今でも気にしてる




金森先生の事を吹っ切れたのか




好きな人と結ばれる事が
出来るように なったのか




自分が私を塾に誘い金森先生と出逢わせてしまったと責任を感じているんだよね



大丈夫だよ



てっちゃんに
そう言ってあげたいけど




あれから私は恋をしていない




誰とも試していないから



ごめんね てっちゃん


セックスが怖くないよって



まだ言えない…………