「愛してる…」

そう呟いて君の首筋に牙を立てる。

君は小さくうめき声をあげて、僕の腕に全てを委ねた。

温かく、鉄の味が口の中に広がっていく…
君の全てが僕のものになっていく…

全ては君が選んだこと。


『永遠にあなたと一緒にいたいの。』


だから僕は、こうして君に、僕と同じ体を与えてあげるんだ。


次に君が目覚めたら、新しい世界が待っている。


もう、僕は君無しでは生きていけない。

君の味以外は受け付けない。

だから君は、毎夜僕にその体を与え続けなきゃならないんだ。







例え、誰かの生を奪うことになっても…