辛さも、悲しみも、苦しさも、愛しさも・・・



貴方との出会いによって、齎されたすべてのモノ。



それらは未来へに繋がる、足掛かりだったのね?




折れそうになりながらも、それでも諦め切れなかった想い。



幼馴染みから脱却したコトで始まった、新たなる人生。



これはもう、永遠に途切れるコトはナイの――









「だけど・・・

どうして社長室に秘密の部屋を作ったの?」




「フッ…、そんなの簡単な事だよ。

蘭が傍にいて、俺が我慢出来ると思うか――?」



「っ・・・」



社長の貴方との、始まりを告げた社長室だけれど。




これからも密事は続いていくのかもしれない――





       【終】