優の胸に、そっと自分の頭を乗せると…。



「…んー…」

優は、ゆっくりと目を開けた。



「ごめんね、起こしちゃった…?」


「…いや…へいき。今、何時?」

優は目をこすりながら、まだ眠たそうにしている。


その姿がまた可愛くて。

胸がキュンと締め付けられてしまう…。



そして、枕元の時計に目をやると―…


「もう10時だよ。
今日、お仕事は?」



「そんな寝てたんだ…。

仕事は夕方からだから、全然大丈夫。」



「ならもう少し…
一緒にいてもいーい…?」



そんなあたしに、優は優しく微笑むと。

「当たり前だろ?」

そう言って、ギュッとあたしを抱きしめてくれる。




「温かい―…」


「俺、昔からこうやって美衣を抱きしめてる時が、1番癒されるんだよな…」


なんて、嬉しいことを言ってくれながら。
あたしのおでこに、チュッと、キスをしてくれる優。




「…あたしもだよ。
昔から、優と一緒にいる時が一番落ち着くんだ…」




優に優しく髪を撫でられて、安らかな気持ちになっていく―…。






ずっと
こうしてたいな―…。



一秒たりとも

優と離れたくなんかないよ―…。





.