優季が出て行ってすぐ、後を追いかけていったのだが、


走っているうちに手術痕が痛み出し、あえなく断念…


あの女…


本当に気が強くて生意気な奴!


俺が一番嫌いな女のタイプ


なのに、以前ほど不快に感じなくなってきた。


あいつに対する免疫力が上がったのだろうか…?


それとも…


『いやぁ、彼女、野島さんだっけ?

いいっすねぇ、男前で!俺、ファンになっちゃいました』


『そうそう、今時あんなにいい女いないよ。

俺がいただく!』


『いや、俺だ!』


あいつら好き勝手なこと言ってやがる…


バンッ!


テーブルを叩くと、室内がしんと静まり返った。


『彼女は…俺が落とす!

お前達は手を引け!』


俺は決めた。


野島優季


気に入ったよ。


必ずお前を手に入れてみせる…


No.1の意地にかけても…