ケータイ小説 野いちご

紅い記憶

繰り返される過去

 それからどれくらい経っただろうか。


 相変わらず、登校中に東饗子と矢野政義が現れることは変わらなかったし、これといって、特に桜の母親の情報は得られなかったが、何事もなく時が過ぎて行った。



 そして11月7日。火曜日。



 3日が文化の日ということにちなんで、この学校では11月6日から3日間、文化祭が開催される。


 1日目であった昨日は、合唱祭や吹奏楽部・演劇部の発表、美術部のステンドグラス・油絵・イラスト・水墨画などの展示、といったもので校内で行われた。



 2日目の今日は一般への公開日で、出店・各クラスの出し物で劇や喫茶店等があり、とてもにぎやかになる。


 そしてそれが最終日、つまり明日の夕方まで続き、明日午後6時から9時までは、生徒だけで楽しむ毎年恒例のイベントがある。



 それは俗に言う『告白タイム』みたいなもので、男女とも自分の好きな人とペアを作り、フォークダンスをしたり、花火が上がるので一緒に見たりと、高校生らしいありがちなイベントだ。


 

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