ケータイ小説 野いちご

紅い記憶

発端

「なぁ、桜。もう千円持ってねぇ?」


「稔…。あんた、いったい私にいくら使わせるつもり?」


「いいじゃん、な?貸してくれよ。」


「…いいけど。今日から一週間、食事当番してくれる?」


「う~ん。ったくお前には負けるよ。いいよ。やってやるよ。」


「ラッキー♪ はい。千円。これで最後ね!」


 ここは東原商店街にあるゲームセンター。


 聖学園高等学校(通称 聖高校)の生徒がよくくるところである。


 今ここにいるのは聖高校の2年生で、月山桜(つきやまさくら)、青杉圭(あおすぎけい)、速水飛鳥(はやみあすか)、木戸喜治(きどよしはる)、相澤稔(あいざわみのる)の計5人。










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