「ブスで地味!アンタに友達なんて居るの」

ああ…いつもの言葉だわ
「ごめんなさい…」
「何に対して謝ってるの?頭まで悪くなった?」「……」
白河裕海。16歳。高校二年の女子。
私は、いつも、おさげの髪型、膝下スカートって格好で居るから、他の生徒からの苛めの恰好の的なの。
私には、友達は居ない…昼間は。

「黙って居たって無意味だよ!」
ああ…蹴りが飛んできた。
「止めて下さいっ…!」私の声なんて届かない…
「お前ら…いい加減に止めとけって」
又…いつものパターンなのね。

学年一番のイケメン、佐川淳希君
凄く優しいの。皆に平等…
「佐川君がそういうならぁ」
女子は皆佐川君にベッタリ。
ああ…又…制服が汚れたわ。

そして放課後…
「なぁ…さっきは俺のお陰で終わっただろ?感謝料、払えよ」
佐川君は、一番かっこいいし優しいけど、こういう人なの。
「な…無いです…お金」「ん、だとぉ?この女!」
私は、佐川君と居るのが一番嫌。
早く去って欲しい…
「財布貸せよ」
「駄目っ…」
一足遅く、佐川君に財布を盗られてしまう。
「二万あんじゃんか」
「それは…塾の月謝代…」
「流石、金持ちだよなぁ」
私は佐川君に上向かされる。
「又…よろしくな」
この、悪魔!

今夜も、するしか無いわね。アレを…