「ひぃひぃふぅ…
ひぃひぃふぅ…」


三分間隔で激しい痛みが私を襲っている

少し苦しそうな表情と必死の呼吸法の私に励ましの声がかかる。


「そうそう
さすが二人目上手ですよ~。その調子で痛くなったらイキマナイで呼吸法続けてね」


ベテランのその人は新しい命の誕生を目前にして、バタバタと慌ただしい無駄のない動きの中、私を気遣ってくれる。


真っ白な白衣をみにまとった笑うとエクボがでる優しい笑顔 の助産師さん。


はいっ。


な~んて声にだしてみたものの


もう限界っていうか

痛い痛い痛い痛~い

我慢できないのよ。
この腰のあたりの何ともいえない熱くて鈍~い痛みが。


誰か助けて~。
叫びたくなる。
まさに逃げ出したくなるような心境。




そうだ。
まさにこの状態


ひさしぶりに思い出した。


二年前の初出産の日のことを…