数日後。

委員長はいつものようにやってきて、夕方を過ぎてもまだいた。

ここのところ、彼女の帰りはいつも遅い。

去り際には、いつも寂しそうな顔をして、この部屋を出て行く。

彼女のそんな顔を見るのは、嬉しくもあり、悲しくもあった。

僕のことを気遣ってくれる人がいる喜び。

そして、その人を寂しくさせることしかできない悲しみ。

彼女の顔を見るたび、そんな複雑な思いが胸中にあった。



そして、今日もそんな顔を見る、はずだった。



僕が、行動に出なければ。