ケータイ小説 野いちご

お姫様と1.5人の男

third-am.桜も梅も綺麗だよね

「あらあら、やっぱり帰らないのね?」


渡部さんに伝えるのをすっかり忘れていた。やっぱり最後まで泊まって行く事を。

忘れている事に気付いたのは、桜太君との一件があってから。

それを伝えた後、あたしはすぐにお風呂に入って誰にも会わないまま寝た。

……でも全くと言って良いほどに眠れない。理由は2つ。

桜太君とウメスケ君の決闘。何故かあたしが懸けられているから。

懸けられていなければ、あたしだってこんな眠れなくなる程の気分になんてならない。

もう1つはやっぱり抱きついてしまった事に対する、桜太君のお礼。

だって……ねえ。好きでもない人に抱きつかれたら迷惑な物じゃないの?

色々な事が頭の中でグルグル回る。それでも何とか気分を落ち着かせて、眠る事は出来た。

睡眠時間の方もなんとか十分に取れた気がする。

それにしても……あーあ、いよいよ“運命の日”って奴なんだね。

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