広い広い廊下を歩く。


メイドさんにお客さんが来てるって言われたけど…




どれだけ探してもいないんだけど、そんな人なんか。



メイドさんや執事さんしかいないしさ。







「ほんとにお客さんなんか来てるのかなあ…」





まさかハメられたんじゃないかって不安になる。


身体中に悪寒が走った時だった。















「桃さん」






…………えっ…!?



あたしは声のしたほうを見る。









「ひかる君っ…!?」



「久しぶり、桃さん」






そこには、


ひびきの弟、ひかる君がいた。







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