「着いたぞ、桃」 「へっ………!?」 遼平さんに言われるまま、 あたしは外の建物を見渡した。 そこには、 遼平さん家より、いや、それ以上大きい、豪華な建物があった。 まるで宮殿みたい。 「降りろ、桃」 そう呟きながら、シートベルトを外していく遼平さん。 なにがなんだか……分からないよ。 「ねぇ、ここは…?」 「来たら分かるから」 なんなのよおっ!! 秘密にしなくてもいいじゃんっ!! .