「真衣~、出会いが欲しいと思わないっ?」

「思わない」

「えーっそんなこと言わずにさぁ」



ある日、美月がそんなことを言い出した。


でもこんな話題を切り出した時に、最後に辿り着く話はいつも一緒。



「明日の合コン、メンバー足りないの!真衣も来て!?」

「やっぱそんなこと?」

「お願いっ!」

「んー…いいけど。」

「まじで?ありがとっ!」



美月のお願いは、断れないもん。

だって、いつも相談のってくれたりお世話になってるし?



「相手は3年の先輩なの!」


年上ー?


なんだか年上って気がのらない。

そんな気はなくても、自然と慶にぃと比べちゃうから。



慶にぃより包容力のある人がいるんなら見てみたい。


…とか言ってみる。