待ち合わせ場所の公園に入ると、達郎兄ちゃんはもうベンチに腰掛けて待っていた。
「ごめん待った?」
「ついさっき来たところだ」
電話をしたら近くに来ているというので、下校途中にあるこの公園で待ち合わせることにしたのである。
「これを買うために出てたんだ」
達郎兄ちゃんは手にしていた紙袋からタイ焼きをひとつ差し出した。
「有名な浪花家のタイ焼きだ。美味いぞ」
「ありがとー!」
あたしは遠慮なく頭からかぶりついた。
「おいしー!」
薄皮にシッポまで詰まったアンコが絶妙。
ついつい笑顔になってしまう。
「そういや昔、たい焼き占いってなかったか?」
「タイ焼きをどこから食べるかってやつ?」
「カホみたいに頭から食べる人間はドSとか言ってなかったか」
知らん知らん。
「じゃあ達郎兄ちゃんはどこから食べるの?」
「オレは丸呑みするから分からん」
「丸呑み!?」
「ウソだよ」
「ごめん待った?」
「ついさっき来たところだ」
電話をしたら近くに来ているというので、下校途中にあるこの公園で待ち合わせることにしたのである。
「これを買うために出てたんだ」
達郎兄ちゃんは手にしていた紙袋からタイ焼きをひとつ差し出した。
「有名な浪花家のタイ焼きだ。美味いぞ」
「ありがとー!」
あたしは遠慮なく頭からかぶりついた。
「おいしー!」
薄皮にシッポまで詰まったアンコが絶妙。
ついつい笑顔になってしまう。
「そういや昔、たい焼き占いってなかったか?」
「タイ焼きをどこから食べるかってやつ?」
「カホみたいに頭から食べる人間はドSとか言ってなかったか」
知らん知らん。
「じゃあ達郎兄ちゃんはどこから食べるの?」
「オレは丸呑みするから分からん」
「丸呑み!?」
「ウソだよ」