「あー美結。りゅーちゃん、舐めちゃダメだって」


美結がハイハイするようになって。


部屋中を動き回るようになった。


美和の声に、パソコンから目を上げると。


美結が、クマのぬいぐるみの腕を舐めてた。


大きなぬいぐるみ。


美結の方が小さい。


「美結、お口の中毛ついちゃうでしょ」


美和が一生懸命、美結の口の中を見てた。


「よーし。完璧」


美和の笑顔に、美結が笑顔になった。


「美結、向こうでママと遊ぼうか?」


そう言って、美和は美結を抱き上げた。


ちらっと俺の方を見る、美和。


「なんだよ?」