ケータイ小説 野いちご

OL社内規程

壁の穴

「野田課長の彼氏ってパイロットだったんですか?!」

驚きだった。

「うん。数年前に奥さん亡くして今は一人なの。」

いったいどうやって知り合ったんだろう?
人と人との縁って不思議。

コンパの男性側は全てパイロットか航空関係だった。

「これってすごくない?」

女性側も大盛り上がり。

滅多にない獲物って感じ・・・

お酒勧めたり、料理を取り分けたり・・・

普段会社の飲み会でこんなに気の利く女的な行動って誰もとらないでしょって感じ。

やっぱ社内恋愛より社外でしょって感じ?

「ねえ、誰かいいと思う人いないの?」

となりの席から野田課長がそう耳打ちしてきた。

「えっ、ああ・・・まあ・・・。」

どうしても高瀬と比べてしまって・・・


高瀬か・・・

ばっかみたい・・・。。。


お酒が飲めないから結局盛り上がれない。


「さっきからつまらなさそうだね。」

「いえ、そんなことないです。」

野田課長の彼氏まで気を使ってくれちゃうし・・・。


そこに携帯が鳴った。


「あ・・・すみませんちょっと・・・。」


あわてて席を立った。

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