梅雨も明けたある日。 その部屋に着信音が流れた。 〜♪ 「……メールだ」 内容:家出した ――は? ピンポーン ……この状況、聞いたことある。 たしかネコさんが……。 それが本当のことだとしたら――…。 嫌な予感が頭をよぎった。 予感的中、ドアを開けると、そこには菅原がいた。 「ごめんね?」 いつものその言葉を口にして。