――翌朝



俺は指定された時間に菅原を迎えに行った。



「おはよう」

「はよっ」

「行く前にちょっといい?」



そう言いながら、菅原はカバンの中を漁り、何かを探し始めた。



「あった。ウサギさんは今日からコレ、付けてね」



差し出されたのはQと書いてある白いバッチ。



「校章のとなりにつけて。Q関係の人に渡すものなの」

「こんなのがあるんだ?」

「コレも、入学した時に理事長にいただいたの」



特別なバッチがあるのを見て、Qって本当に特別な存在なんだなと再確認した。