善輝の部屋からすごい暗い気持ちで家まで帰った。


「ただいま〜」


静かに玄関に入る。


「あら、おかえり。善輝君、元気にしてたぁ?」


リビングから顔を出したお母さんが笑顔で聞いてきた。


「ん、元気だったよ。」


それだけ答えると足早に階段を上がって自分の部屋に入った。


ベットに倒れ込んで高校の時に善輝がUFOキャッチャーで取ってくれたウサギの人形を抱き締めた。


善輝…あたしの事、ワガママのわからず屋って思ったかな…。


はぁ。。。


自然とため息の数も増える。


あたしはそのまま眠りについた。