へぇ、《高崎光》ねぇ…。



「壱流ーっ、ドラマやるんだって?」


資料を見ながら楽屋にいると、利央が勢い良く飛び込んできた。


「はよ、利央」

「おはよ!!ねーねー、やるんでしょ?」


あぁ、と頷くとやったーと喜ぶ利央に表情を緩める。


「でも、あんまやる気じゃねぇんだろ?」

「晴、おはよーっ!!」

「はよ、晴翔」


晴翔が来て、一気に楽屋は活気に満ちた。


………。


「琉飛は?」

「え、一緒に来たってええっ!?」


焦ったように再び廊下を覗いて晴翔が声をあげた。



俺たちも見てみると、そこには。


「……ん」



ソファで気持ち良さそうに寝る、琉飛がいた。



「あんなとこで寝れるもんなのかよ…」

「琉飛なら可能なんだよっ」


俺はにやっ、と笑い琉飛のもとへ近付いていった。


「起こしてきてやるよ」