薄暗くなった道路から見た部屋の窓はぴたりと閉まり、灯りはなかった。

この数分で、辺りはだいぶ夜の色が濃くなっている。


ピンポーン


反応は、ない。


どうしよう!?


アタシは、またしても軽いパニックに陥っていた。


ピンポーン

「ユウヤ!?」


扉をドンドン叩いてみる。


お願い、無事でいて!


携帯は相変わらず、つながらない。


ピン、ピンポーン、ピンポピンポーン

「ユウヤ!」


続けざまに鳴らし、さらに強く、扉を叩く。