「コロン コロン・・・」

傘が、転がっていった。

最終電車も過ぎて行き

駅のホームには、誰もいない。


僕と君だけだったと思う。


もしかしたらほかの人がいたのかもしれない。

君には、誰も見えなかったのだろう。

僕という存在すら見えなかっただろう。

真っ白い雪さえきづかなかっただろう。

傘さえも忘れて泣いていたよね。

君は、別の電車を待っていたのだろう。

君は、新しい別の自分を見つけられる

旅をしたかったのだろう

そんな姿が、僕の瞳には焼き付いている。

声もかけれずただ立ち尽くす自分。



02月15日の11時45分だった・・・