暁兎が救急車に乗せられ、私も乗り込んだ。

辛そうな暁兎を見ているのは辛かったけど、

一番辛い暁兎から逃げられないと思った。



救急車の間中私は暁兎の手を握っていた。


この手を離したくない。



離せない…と思った。