「アンタ、アタシが働けなくなったらどうやって生活すんのよっ」 喧嘩の始まりは些細なきっかけに違いない。 だが、その時の俺には十分過ぎるくらいの言葉だったんだ。 自分が手にとったものを自覚する暇もない程に。 気が付いた時、瑠璃子は頭から血を流して倒れたまま、動かなかった。