翔ちゃんと付き合って6ヵ月


私は、ばーちゃんと一緒に晩御飯を作りながら翔ちゃんの帰りをまってた。



櫂も幸も つまみ食いしながら「まだ?まだ?」とリビングで騒いでる。


「翔が帰ってくるまで待ちなさい」


ばーちゃんの一喝で黙りこんだ。



「ただいま」


いつもより元気無い翔ちゃんの声


「おかえり…どうかした?」


玄関まで行った私に、空いた弁当箱を渡して、部屋に入る翔ちゃんを追った。



「翔ちゃん?どうしたの?」


「あぁ」


作業服を脱ぎ
溜め息をついて、私に抱きついた。


「ん?翔…ちゃん?」


「舞花~俺…名古屋に出張だってよ…」


「えっ?…で?」


「で?って…お前淋しくないのかよ?」


少し不貞腐れた翔ちゃんは、タバコを吸いはじめた。