「昼食かー
コンビニでも行ってー」

「えー。」

「不満!?」

…意外にこの少年はわがままなのかもしれない。

「あら、駐在さんこんにちは。」

いきなりいつも話を聞いているおばあさんがでてきた。

「あ、ミヨさん。こんにちは。」

…そういえばここはミヨさんの家の前ではないか。


「あらあら、この子あんたの子かえ?」

「いや、違っ…」

優斗はキョトンとしていた。

「昼食は食べたかい?」

「えっいや、まだなんです。」

「そうかい、じゃぁ上がりなさい。みんなで食べましょう。僕もおいで。」

「うん!ありがとうおばあさん。」


優斗はミヨさんと手を繋いでミヨさんの家の中へと入っていった。

僕は除け者にされた気がして、しょげながらもミヨさんの


「あれ、駐在さん?そんなとこで何してんの?お入りなさい。」


の声に従うことにした。