村田は、スーパーで叩き売りの惣菜を買い求めると、とぼとぼと歩いて帰った。
アパートの階段をそろりそろりと昇る。
立て付けの悪い階段を盛大に行進したら、隣室のファミリーを起こしてしまうだろう。
火の気のない部屋は、冷えている。
村田は、エアコンを最大にするが安物だから、なかなか暖まらない。
湯を沸かし、即席の味噌汁と湯呑みに番茶一杯。冷えた弁当を開ける。もそもそと鮭やらコロッケをぱくつくと、不意に悲しくなって涙が出てきた。
友人の佐藤は、そそくさと結婚。
みんな充実している。

「こういう時は、呑むに限ります。」
突然、隣に黒い背広の男が座っていた。
村田は、とりあえず番茶を勧める。
「ほっほっほ、彼女もいなくて、さみしいとおもってませんか?」
「関係ないでしょう。なんですか?」
「いやいや、ワタシはボランティアでお助けしておりまして。もちろん、報酬は一銭も戴きません。」
「……はぁ。」
「これは、ウィスキーです。英国の貴族たちが各々の領地でつくらせているものです。樽で送られてきますが、無銘ですので最下等の関税しかかからないのです。最上等の酒を飲んで、高貴かつ豪気な人間にならなければなりませんよ。」
「……いや、酒をたしなむのはいいですが、逸物が元気がなくてね……。」
「それでしたら、この錠剤をウィスキーの肴にお飲みください。副作用はありません。ただし、飲むのは一日一錠だけにしてください。」

背広の男は、帰っていった。

村田は、半信半疑で錠剤をウィスキーで流し込む。
全身がポカポカしてきた。そして、局部が原子炉のように熱い。
そして、訳もなく走りたくなった。

村田は、バイクに飛び乗り繁華街へ。
ねーちゃん飲み屋で豪遊と持ち帰りで乱交!!

連日連夜、女と交じるようになった。

その日、村田はとびきり上等のモデルの女としけこむことになった。
前日も徹夜だったので、朝だけでなく夜も錠剤を飲むことにした。
「ほっほっほ、村田さん。約束を破りましたね。ドゥーン!!」





村田は、大根のような男根をひきずり歩いた………。