稔さんが抹茶の飴をいつもなめとるって言うたから、抹茶のチョコを買って来てくれた。


あんたは優しい子やな。



岡本君にあげるのとお揃いの紙袋とメッセージカードまで買ってくれとった。





バレンタイン前日、チョコ作りを始めた。



「おばあちゃん、今や!!ここに流し込んで!!」



溶かした抹茶のチョコレートを、ハート型のクッキーみたいな中に流し込む。



不器用やからなかなかうまくできへんけど、孫に手伝ってもらって何とか成功した。



「食べてみていい?」



「あかんよ!!まだ固まってないから。固まったら一個だけ味見しような」




孫やのに、何か・・・友達みたいに感じてきたわ。


学生時代を思い出したりする。



好きな子の話で友達と盛り上がってた懐かしい記憶がよみがえる。