大きな扉を開けると、太陽の光がココを包み、眩しくて思わず目を瞑ってしまった

「ココー　こっち！！」

声のする方を見るとハンナが笑顔で手を振っている

ハンナに笑顔を返し、ココはテーブルまで歩いていくが、その短い距離でも感じる懐かしい嫌な視線

この広間で朝食をとっている女の子達だった

ココは顔を引きつらせながらハンナの隣の椅子に腰をおろした

ココが座るとすぐに給仕の男性が来て、ココの前にカップを置く

男性の脇にあるカートの上にある数種類のポットの中から適当に一つを指差し、その中身がカップに注がれた

会釈をして去っていった給仕の入れてくれたお茶を飲んでいると

「ちょっと・・ココ　あんたすごいじゃない！！　親友として鼻が高いわ！！」

とハンナがニヤけ顔をココに向けた

怪訝な表情のまま、何も答えないでいると

「もう、本当・・ブライアンがココに惚れちゃったのねぇ・・　どんな技使ったのよ？」

とハンナはココから視線を外しつぶやいた

ハンナのそのセリフにココは思わずむせこんでしまうが

ハンナがココにナプキンを渡す前に

「大丈夫？　少し熱かったのかな？」

とどこにいたのかブライアンがココにハンカチを差し出した

気道にお茶が入ってしまい苦しいココは何も考えずに出されたハンカチを受け取り、必死な様子

ブライアンはそんなココが落ち着くまでの間、背中をさすってあげたのだった