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 あたしたち二人は成田から南の方に五時間ほど飛んだ先にある、太平洋の孤島へと向かっていた。


 長旅とあってか、途中で一度昼食のサービスがある。


 肉か魚、どちらかを食べられるのだ。


 あたしは魚料理を頼み、喬は肉の方を頼む。


 間を置かずして、料理がテーブルへと届く。


 あたしも喬も持ってこられた料理を食べながら、外の景色に目を移す。


 飛行機は太平洋の島々を飛び越えながら、ゆっくりと目的地へ向かう。


 料理を食べ終わって二時間ほどが経ち、またお腹が空き始めた頃、飛行機は島に唯一ある滑走路に着陸した。


 飛行機は着陸地点から多少進んだ場所に辿り着くと、そこで人を降ろすため、空港本体と機を繋ぐ作業へ入る。


 やがて空港と機は繋がり、乗客がぞろぞろ降りていく。


 あたしも喬も人込みに混じって歩き出した。