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 あたしは飲み掛けだった缶ビールの缶を口に付け、ベッドの上に佇(たたず)んでいた。


 中からは絶えず炭酸が溢れ出、あたしは軽めのアルコールに酔いながら、ゆっくりしている。


 その夜もあたしはパートナーである喬(たかし)と一緒にいた。


 彼はついさっきまで裸でいて、あたしとセックスしていたのだ。


 ここトルガブール島は常夏で四季がないからか、とても蒸し暑い。


 実際、あたしは今、Tシャツ一枚でベッド上にいる。


 喬はあたしのほんの右脇で眠っていた。


 スースーと寝息を立てながら。


 疲れてるんだろうなと思ったあたしはベッドから起き上がり、窓辺に向けてゆっくりと歩き出す。


 飲みかけているビールは南国産とあってか、微妙な味がしている。


 あたしはある程度アルコールを含んだ後、窓から外の景色を見出した。