『今回の100点さんは、相田みきちゃんで~す!』


『おぉー!!』

『さすがぁ、みきちゃん!』

テストを返す先生のこの言葉で、クラス中からわたしをほめたたえる声が飛び交った。

『今回、一人だけだよ。頑張ったね。』

先生も、教壇まで答案をとりにきたわたしに、にっこりと微笑む。


簡単だったよ。塾でとっくにならったもん。

そう思いながらも、わたしもにっこり。先生に子供らしい笑顔を返す。


特に得意科目の社会だし。でもやっぱり一番は気持ちいいなぁ。


席に戻って、そんなことを考える。